皆さんこんにちは。
今回は妊娠前の栄養について学会で勉強してきたことをまとめてみました。

シンポジウム2:胎児と栄養

葉酸について

  • 妊娠中に必要な葉酸量は480μg/日であり、これは枝豆100さやあるいはアボガド3個に相当し、食事だけでは到底賄いきれない。また、妊娠可能な年齢の女性の葉酸必要量は400μg/日である。日本人女性の葉酸摂取量は推奨量に足りていない。
  • サプリでの葉酸摂取は、平均出生体重を増加させるが、早産を減らしたりはしない。妊娠わかり次第ずっと飲み続けることが理想的である(妊娠全期間の摂取)。葉酸の半減期は短いため、妊娠中期で止めてしまうと効果がなくなる。胎児は母体から多くの葉酸を取り込んでおり、妊娠後期は中期よりも必要量が増している可能性が高い。
  • 動物実験においても、葉酸不足があると胎仔の出生体重は低下した。葉酸不足により、胎仔のアミノ酸取り込みが低下して体重が減ったと考えられる。
  • 妊娠前からの葉酸摂取で胎児の神経発育が改善したとの報告がある。
  • 先進国では日本だけ、平均出生体重が減少している。欧米では穀物の中に葉酸が添付されていうるが日本ではそれがない。葉酸の補充がより重要ではないかと考えられている。

この講演を拝聴して、当院でも早速メディカルサプリメントの葉酸を販売できるよう手配いたしました。では皆様、お元気でお過ごしください。