皆様こんにちは。このたび、川崎市産婦人科医会の理事を拝命致しました。3年前の大学病院勤務時代にも、大学病院からの担当理事を仰せつかって数年間務めさせて頂いていたのですが開業を機に他の先生と交代しました。
数年ぶりにこちらの理事会に参加させて頂き、今度は開業医としての理事を任せて頂けるとのこと、身の引き締まる思いです。
さて、今回の理事会で話に出ましたのは、この4月から川崎市でも無事9価のHPVワクチン、いわゆる子宮頸がんワクチン、が公費での接種として無事開始されたこと、登戸の50年以上もの歴史ある産院が6月で分娩を終了すること、院長先生は卒業しますと仰ってました、人工妊娠中絶の飲み薬の認可が予定より遅れていることなどです。
政府は異次元の子育て支援と言っておりますが、私たち産婦人科医の人数、希望者はどんどん減っていて、少子化により分娩施設も少なくなっています。さらに、働き方改革によって医師の就労時間もこれまでより短くなります。
今から20年前くらい、私が医師になって5年経っていないくらいの時は、月に最大23日当直をしていました。つまり、月の23日は大学病院や近隣の分娩施設に泊まって救急対応や分娩、緊急手術をしていたことになります。当直の翌日は普通に朝から手術や外来、通院中の患者さんの対応、を行っていました。勉強のため進んでやったのもありますが、給料月に6万円だったので、大学院の時は無給・・・でしたし、家賃も払えないし、てか月に7日くらいしか家にいない、しかも夜だけ、土日は基本連日当直、休日は月に0日なら家賃て何?!当直先ででた夕飯で食いつなぐ生活としては食事ありがたしでした(あくまで自分で好んで仕事を詰め込んでました。強制されたものだけではありません、強制もありましたがwww)。でもさすがに8日連続で当直そのあと日勤すると頭がおかしくなったのを覚えています。あ、8日が限界だな・・1週間7日ってよく決められてるな、とアホなこと思ってました。
それ以降連続の当直は6日まで、週に1回は家に帰って洗濯しなきゃ、とかしてました。今の時代・・・ないですね。でもおかげで技術はすごくついたと自負はしています。でも、今はだめですね。小児科と産婦人科を増やす努力をしないと、急に子育て支援をしても急に医者は育たないです。そのへんわかっているのかなあ・・。あ、言葉遣いがだんだん悪くなってきた気がする・・・。産婦人科医会の理事として今後精進致します。では皆様、お元気でお過ごしください。