皆様こんにちは。久しぶりに製薬会社さんの勉強会で教わったことを報告させて頂きます。

片頭痛と言えば、明らかに内科の病気で産婦人科は手を出してはいけない領域と考えておりました。

しかしながら、私たち産婦人科に受診される患者さんの頭痛の訴えが滅茶苦茶多いのです。

妊娠中のつわりによる頭痛から、月経前の不調による頭痛、月経による頭痛、排卵の時の頭痛、更年期の頭痛、貧血の頭痛、天気が悪いとなる頭痛、そしてよくわからないけど時々起こるという頭痛などなど・・・なんと多いいんでしょう!多すぎて、皆さんにあって、頭痛と聞いても流してしまっているかもしれません。

産婦人科だって頭痛に対して処方はしています。アセトアミノフェンやロキソプロフェンといったいわゆる痛み止めから呉茱萸湯、釣藤散、葛根湯、五苓散などなどの漢方薬。しかし、しかしです、片頭痛はちょっとなーでした。

今回の勉強会で教わったレイボーという片頭痛の薬、飲んで2時間で8割の人に効果があるそうです。すごいですよね。片頭痛の簡易診断表というのもあるので、あてはまって飲んでみて効いたら片頭痛ってことでいいのかもしれません。産婦人科医では処方できない片頭痛の予防に使われる薬もあるそうなのですが、それは専門の先生にお任せでいいと思います。でも、まあ、どう考えても片頭痛とか言っている場合じゃないすんごい頭痛や、これまで経験したことのない激しい頭痛、血圧めちゃくちゃ高くて頭痛は片頭痛ではないことは私にもわかりますので速やかに専門の先生、施設のご紹介、血圧下げる薬を代わりに処方するといった対応を取らせて頂きます。

そうそう、レイボー効果は絶大らしいのですが、そこそこ副作用もあるようです。飲んだらあたまぼーっとしちゃって運転できない、とかふらふらするとか、めまいするという患者さんが内服されてらっしゃる私の患者さんからも聞いたことがあります。始めるときは夕方から、家にいるときがいいそうです。フッフッフ、私の頭痛患者さんへ薬の選択肢が増えました。お困りの方は一度お声がけください。

ところで、二日酔いの頭痛というか二日酔いには五苓散という漢方2袋一気飲みが効きます・・・・てどうでもいっか。では皆様お元気でお過ごしください。