皆様こんにちは。先日、日本生殖学会に参加するため、鳥取県米子に行ってまいりました。ゲゲゲの鬼太郎が有名で、駅のあちらこちらで妖怪たちに遭遇します。鬼太郎電車では、妖怪たちが駅のアナウンスもしてくれるので、空港から米子駅まで楽しいひと時を過ごしました。
今回の生殖学会では、主に多嚢胞性卵巣(PCOS)について学びました。
- 多嚢胞性卵巣は、女性の10~15%を占め、無月経で男性ホルモンの値が高く、卵巣に嚢胞がたくさん見えることが世界的な診断の基準になっています。
- また、多嚢胞性卵巣の女性の娘の62%が多嚢胞性卵巣、あるいはそうでない母親の5倍なりやすいといわれています。約10%が遺伝によるものであり、90%が環境因子とわかっています。
- この90%の環境因子は、
- その母親の母体環境・・母体の代謝異常、有害物質への暴露(バルプロ酸、内分泌かく乱物質など)
- 卵胞局所環境・・酸化ストレス、小胞体ストレス、慢性炎症、内分泌攪乱物質、AGEsの蓄積などが言われています。
では皆様、お元気でお過ごしください。