皆様こんにちは。本日は鉛汚染のまとめの続きです。
- 血液中の濃度が5μg/dlを超えると高いと判断する。
- 消化管・肺から吸収されるが、最終的には骨に貯まる。血液・軟部組織での半減期は20日~30日で肝臓や腎臓で高い値を示す。しかし、吸収された鉛の90%が骨に蓄積し、骨での半減期は約10年である。
- 鉛汚染により生じる症状、病態として頭痛、記憶力減退、情緒不安、記憶力減退、高血圧、貧血、腎機能障害などがある。
- 成人では鉛の血中濃度が高くなると、高血圧、貧血、聴力障害、不妊症、末梢神経障害の順に症状が現れる。
- 女性は更年期に骨が溶けて鉛が出てくることがある。
- 100%診断できる検査方法はない。最も信頼できるのは尿中誘発試験。血液検査は急性期中毒の診断に適している。髪の毛、血液、オリゴスキャン®などで疑い、尿中誘発試験で確定診断をする。
- 鉛中毒の治療のファーストチョイスはEDTAキレーションである。ほかにαリポ酸、グルタチオンなど。ビタミンCやケイ素の投与で血中濃度が下がるというデータもある。
先日参加した抗加齢学会でも中毒についての話題が上がっていました。また報告させていただきます。では皆様、お元気でお過ごしください。