皆様こんにちは。今回は9月に開催された日本抗加齢学会についてまとめてみました。
シンポジウム1
ビタミンD充足の重要性
- ビタミンDはカルシウムの吸収を促進する。また、筋肉の正常な働きの維持や免疫機能の維持を行い、がん、結核の罹患率を低下させる。
- ビタミンDが低下すると骨折が増えるが、その流れは2つあり、以下の通りである。
ビタミンD低下→カルシウムの吸収低下→副甲状腺ホルモン増加→骨からのカルシウム遊離→骨折増加
ビタミンD低下→筋肉の脆弱性増加→転倒しやすくなる→骨折増加
- 骨粗鬆症女性の85.7%がビタミンD不足または欠乏している(平均年齢76.5歳)
- 25(OH)D濃度が20ng/ml未満でフレイルのリスクが高くなる。また、認知症が2.7倍増える。
- ビタミンDを作るための紫外線必要量は、季節、天候、時間帯によって変動するので何分と断定できない。
- ビタミンDは正常な歯の維持、正常な免疫機能の維持、転倒・骨粗鬆症の予防、子供の正常な免疫機能の働きに貢献する。
- 妊娠中のビタミンD摂取が子供の歯のエナメル質形成に影響する、
- スペインのコロナ患者、集中治療室の研究で、ビタミンDが少ないとコロナにおけるリスクが高いという報告があった。
- 成人での1日のビタミンD接種目安量、食事摂取基準は8.5μg/日であるが。本当であれば10μg/日が望ましいのであるが、現実可能性が考慮され、この値になったとのこと。
- ビタミンD摂取不足の割合が非常に多いと報告されている。例えば、女性では全世代の80%以上で不足している。
- 皮膚からビタミンD、1日の必要量(5.5μg)を作成するために浴びる紫外線量は、7月、15時くらいの沖縄(那覇)では10分。12月、15時くらいの北海道(札幌)では2741分と試算されている。これは1日24時間(1440分)を超えるので、事実上無理である。
- ビタミンD不足の原因は日焼け止めと魚を食べなくなったことであり、このことは大きなリスクである。
- ビタミンB6、B12、C、D、K、葉酸の2~3の不足で新規椎体骨折までの時間が早まる。さらに、不足数によって骨折発症のリスクは異なる。
仕事柄、日光をたくさん浴びることもないので、サプリで摂るのが一番いいかな、と思っています。
では皆様、お元気でお過ごしください。