皆様こんにちは。毛髪の老化について勉強した内容を記載します。

毛髪の老化 最新情報

  • 男性の脱毛治療薬であるフィナステリド(プロペシア🄬)は女性には効果がないので使えない。
  • 女性は更年期の頃から頭頂部の脱毛が起こる。前頭部は保たれる。タモキシフェン、アロマターゼ阻害薬の使用、エストロゲン/アンドロゲンの比が低いことなどが関係する。
  • CRH(副腎皮質刺激ホルモン放出ホルモン)は毛成長阻害作用をもつ。ストレスに関連するホルモンであり、ストレス脱毛の病態に関与している。
  • 白髪の原因は、毛母でのメラニン減少である。加齢の過程でDNA損傷や一定以上のストレスにより色素幹細胞が枯渇し白髪になる。
  • また、交感神経の過興奮(ストレス含む)により、ノルアドレナリンが上昇、色素幹細胞が枯渇して白髪化がおこる。
  • ほかの原因物質としてビタミンB12、甲状腺ホルモン、銅、フェリチン、カルシウム、葉酸などが挙げられるが、補充しても黒くなる効果は期待できない。
  • 白髪は30代半ばくらいから始まり、50代でほぼ100%ある。男性はこめかみ、もみあげあたりから、女性は頭皮の境目から始まる。
  • 毛染めと発がんについて、永久染毛剤の個人的な使用が、がんやがんによる死亡のリスクを高めることはなかったという報告がある。

非手術美容医療の診療指針

  • 老化は疾患であるという考え方が芽生え、老化を治療するという時代になってきている。
  • シミ(日光黒子・老人性色素班)に対するレーザーや光治療は有効で、比較的安全性が高いため強く推奨される。最も問題となるのは悪性腫瘍との鑑別である。
  • シミ(肝斑)に対するレーザーや光治療は、条件によっては行うことを弱く推奨する。肝斑に対するレーザーや光治療は、遮光と美白剤の外用や内服などの保存的な治療をしてからが望ましい。

    女性の脱毛に対して、エクオールや女性ホルモンを配合したスプレーなどが効果があるとの報告もあります。興味のある方はぜひご相談ください。
    では皆様、お元気でお過ごしください。