性感染症治療
「いつもとおりものが違う気がする」「心配な接触があった」「パートナーとのことが気になっている」
そんな不安を抱えていても、なかなか周囲には相談しにくいのが性感染症(STD)です。
性感染症は、女性の場合、症状が出にくく気づきにくいという特徴があります。
痛みがない、少しおりものが増えた程度、という軽い変化だけでも、実は治療が必要な性感染症が隠れていることがあります。
この記事では、性感染症の基礎知識、女性に多い症状、種類、原因とリスク、検査方法、治療の流れまでを丁寧に解説します。
こんなお悩みの方は
ご相談ください
- 治療法について知りたい
- 治るまでのどれくらい時間がかかるのか知りたい
- ちゃんと治っているか調べてほしい
- 性病による不妊のリスクが気になる
- なかなか治らない
日本産科婦人科学会専門医・女性ヘルスケア専門医として産婦人科医療に長年携わり、聖マリアンナ医科大学産婦人科学の臨床教授も務めています。現在は医療法人寬繋会 五十嵐レディースクリニック理事長として、地域の女性医療に力を注いでいます。
性感染症とは?
性感染症について
性感染症(STD)は、性行為を中心に感染する病気の総称で、クラミジア、淋菌、梅毒、ヘルペス、トリコモナスなどが代表例です。
近年、若年層〜30代女性の間で増加傾向があり、「特別な人だけがなる病気」ではありません。
- 女性は無症状のまま進行しやすい 女性は生殖器が体の内部にあるため、炎症や感染が外から見えづらく、症状がほとんど出ないまま感染が広がる ことがよくあります。
- パートナーにも影響 性感染症は自分だけの問題ではなく、パートナーが感染するリスクもあります。
早期に正確な検査を受けることが大切です。
女性に多い性感染症の種類
| 病名 | 特徴 |
|---|---|
| クラミジア感染症 | 日本で最も多い性感染症で、とくに10〜30代女性に多くみられます。
多くの人は無症状で、検査によって初めてわかるケースが非常に多いのが特徴です。 進行すると卵管炎や不妊症、子宮外妊娠のリスクが高まり、将来の妊娠に影響する可能性があります。 |
| 淋菌感染症(淋病) | クラミジアより症状が出ることが多く、排尿痛や膿のようなおりものが増える症状が現れます。
進行すると子宮や卵管に炎症が広がり、高熱や強い腹痛を引き起こすこともあります。 耐性菌の増加も問題となっており、適切な治療が必要です。 |
| 梅毒 | 国内で急増中の性感染症です。
初期は痛みの少ないしこりや発疹のため見逃されやすく、放置すれば数か月〜数年かけて全身に広がることがあります。 早期に治療を開始すれば完治が可能なため、不安があれば早めの受診がおすすめです。 |
| トリコモナス腟炎 | 泡状のおりもの、悪臭、強いかゆみなどが特徴です。
性交渉以外でタオルや下着を介して感染する可能性もあるとされています。 症状が強く日常生活に支障が出ることもあり、しっかりとした治療が必要です。 |
| 性器ヘルペス |
初感染時は痛みのある水ぶくれや腫れ、発熱など強い症状が出ます。
ウイルスが神経に残るため、疲れやストレスで再発しやすいのが特徴です。 再発予防や症状が強くならないように、適切な治療と管理が必要です。 |
| 尖圭コンジローマ |
HPV(ヒトパピローマウイルス)によって発症するイボ状の病変。です。
自然治癒しにくく、放置するとイボが増えたり大きくなることがあります。 見た目によるストレスも大きいため、早めの治療が推奨されます。 |
| その他(HIV・B型肝炎・C型肝炎など) | 血液・体液を通じて感染する重大な感染症です。初期症状が目立たない場合もあるため、リスクのある接触があった場合は早めに検査を受けることが重要です。 |
女性によくある性感染症の症状
以下はよくみられる症状を、より詳しく説明しています。
症状について
- おりものの変化 おりものの量が増える、色が黄色・緑っぽくなる、においが強くなるなどの変化は、腟内や子宮の入り口で炎症が起きているサインかもしれません。
- デリケートゾーンのかゆみ・痛み かゆみやヒリヒリした痛み、赤みなどの不快感が現れることがあります。
- 排尿時の痛み・違和感 排尿の際に「しみる」「チクチクする」などの症状がある場合、尿道周辺で炎症が起きている可能性があります。膀胱炎と似た症状ですが、性感染症が原因のこともあります。
- 下腹部の痛みや重だるさ 子宮や卵管などの奥のほうで炎症が起きていると、下腹部に重い痛みが続くことがあります。
- 性交時の痛み 腟や子宮の入り口に炎症があると、性交時に痛みを感じやすくなります。
- 不正出血 、生理以外の時期に少量の出血があることを不正出血といいます。
「少し違う気がする」程度でも、性感染症が隠れていることがあるため侮れません。
カンジダ腟炎や乾燥などと症状が似ており、 自己判断で市販薬を使用すると悪化する場合もあります。
生理痛と見分けがつきにくいこともあり、放置すると骨盤内感染症へ進行することがあります。
痛みが長く続く場合は、性感染症を含む腟・子宮頸部のトラブルの可能性があります
子宮頸部や腟内の炎症によるものだけでなく、ほかの疾患が原因のこともあるため、早めの受診が安心です。
性感染症の主な原因と放置するリスク
主な原因
放置するとどうなる?
炎症が長時間続くと、周囲の組織にダメージが蓄積し、数年後に不妊や妊娠トラブルとして現れることもあります。
放置による主なリスク
・不妊症や子宮外妊娠のリスク上昇
・妊娠中の合併症(流産・早産)
・慢性的な下腹部痛や性交痛
・パートナーへの感染
性感染症の検査方法
検査を受ける時期
症状がある場合は、時期に関わらずすぐに受診してください。
主な検査の種類
・内診による腟分泌物検査
・PCR検査(クラミジア・淋菌など)
・尿検査
・採血(梅毒・HIV・肝炎など)
症状や不安な行為の内容に合わせて、必要な項目を組み合わせて検査します。
所要時間・費用
- 所要時間は15〜20分程度
- 症状がある場合は保険適用
- 無症状で検査希望の場合は自費
プライバシーへの配慮
五十嵐レディースクリニックでは、女性ヘルスケア専門医 が丁寧に診察し、診療内容が周囲に知られることはありません。
婦人科が初めての方でも安心して受診いただける環境を整えています。
性感染症の治療方法
抗生物質・抗ウイルス薬
早期に治療を開始することで合併症を防ぎ、症状も速やかに改善します。
処方された薬は医師の指示どおりに最後まできちんと飲み切ることが大切です。
パートナー治療
必要に応じてパートナーの検査や治療も行うことで、治療効果が確実なものになります。
再検査(治癒判定)
感染や再発を防ぎ、安心して日常生活に戻るために重要な工程です。
よくあるご質問
五十嵐レディースクリニックではプライバシーに十分配慮しています。
川崎市で性感染症治療を受けるなら
五十嵐レディースクリニックへ
五十嵐レディースクリニックでは、
女性ヘルスケア専門医が女性特有のお悩みに寄り添い、丁寧な診察と説明を行っています。
・女性ヘルスケア専門医が対応
・プライバシーに配慮した安心できる診療体制
・初めての方でも相談しやすい雰囲気
性感染症は、早めに検査を受け、必要な治療を行えば重症化を防ぐことができます。
「もしかしたら…」と思ったときが、クリニックを受診するタイミングです。
当院五十嵐レディースクリニックは、あなたが安心して相談できる場所として、専門的な視点からサポートいたします。
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川崎市で避妊や生理痛、更年期症状など女性特有のお悩みを丁寧にサポートしています。どんな小さなことでも構いませんので、どうぞお気軽にご相談・ご予約ください。
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