ミレーナ

ミレーナは、避妊や生理痛(月経困難症)の治療法として多くの女性に選ばれている子宮内黄体ホルモン放出システムです。ここではその効果やメリット・デメリットをわかりやすく解説し、当院五十嵐レディースクリニックでの対応についてもご紹介します。

日本産科婦人科学会専門医・女性ヘルスケア専門医として産婦人科医療に長年携わり、聖マリアンナ医科大学産婦人科学の臨床教授も務めています。現在は医療法人寬繋会 五十嵐レディースクリニック理事長として、地域の女性医療に力を注いでいます。
ミレーナとは

ミレーナの本体はT字型をしていて、柔らかいプラスチックでできています。T字型の縦の部分から黄体ホルモンがゆっくり継続して放出され、一度装着すれば最長で5年間効果があります。
同時に生理の量が多い方(過多月経)や生理痛(月経困難症)の治療として保険適応があります。※1,2,3参考文献はページ下部にあります
メリット
ここでは、ミレーナの具体的な避妊効果や生理痛改善の仕組みについてわかりやすくご説明します。

避妊効果
ミレーナから放出されるノボレルゲストレルという黄体ホルモンが、子宮の中で部分的に作用して、子宮の内膜の増殖を抑える働きがあります。内膜が薄くなること、子宮の中に異物が入っていることで妊娠の成立が妨げられます。
また、黄体ホルモンの作用によって子宮の入口の粘液を高く変化させて精子が腟の中から子宮内に侵入するのを妨げることで避妊効果を発揮します。ただし、ほかの避妊法と同様に、避妊効果は必ずしも100%ではありません。
月経困難症の改善
ミレーナから放出されるノボレルゲストレルという黄体ホルモンが、子宮内膜の増殖を抑える働きにより薄くなり、月経量を減少させることで月経痛を和らげると考えられています。
※1,2,3参考文献はページ下部にあります
その他にも、ミレーナには下記のようなメリットがあります。
メリット
- 正しく使用した場合、99.8%と高い避妊率を認める
- 装着後すぐに避妊効果が得られる
- 月経の出血量が減り、1年後には約20%の方が無月経となり生理痛から解放される
- 低用量ピルで懸念される血栓症リスクがない
- ピルのように毎日服用する必要がない
- 5年間効果が持続すれば、他の治療法と比べて最もコストパフォーマンスが高い
- 妊娠を希望する場合、取り出せば元の状態に戻り妊娠が可能になる
※1,2,3参考文献はページ下部にあります
デメリット

- 月経出血日数の延長
生理の日数がしばらくの間、長くなります。だいたい3か月くらいが目安ですが、6か月に及ぶこともあります。貧血の症状がなければ経過をみて大丈夫です。
- 卵巣のう胞
定期的な超音波検査で認めることがあります。時間をおいて再度確認するとなくなっていることがほとんどで、一時的なものであり特に問題ないと思われます。
- ミレーナの位置の移動・脱出
たくさんの子宮筋腫がある場合、ミレーナが安定した位置に留まらず、生理の都度に子宮の入口のほうに移動、最終的に子宮から出てきてしまうことがあります。これは、子宮筋腫がない方でもおきています。そのため、特に装着後1年間は定期的な位置確認が大切です。
- ミレーナの穿孔
ミレーナを装着するとき発生することがあり、装着に時間がかかる強い痛みや出血を伴う場合もあります。すぐに取り出す必要があります。
- 骨盤内炎症性疾患(PID)
装着後20日以内に発症することが多く、発熱、下腹部痛、腟分泌物の異常などの症状があります。性感染症がある方多く、あるいは副腎皮質ホルモンを長く服用されている方も注意が必要です。
このような症状を認めた場合はミレーナ除去して適切な加療を行います。このようなことが起こらないように、ミレーナ装着前には性病を含めた感染症の検査は重要です。
- 異所性妊娠
ミレーナ装着中に妊娠してしまった場合、50%が異所性妊娠、すなわち子宮の外での妊娠といわれています。頻度は不明ですが、月経遅れかつ下腹痛がある場合、月経がずっとなくてそのあと長く出血が続いた場合は受診する必要があります。
- 無月経
ミレーナ装着後、徐々に生理の量が減って5人に1人が見月経になります。最後の生理から1.5か月経過しても生理がない場合は、妊娠の可能性も念頭に置く必要があります。
違和感があれば
お早めにご相談ください
ミレーナの装着後、「いつもと違う痛みがある」「出血が続いて心配」など、どんな小さなことでも構いません。
当院五十嵐レディースクリニックでは、経験豊富な医師が丁寧に対応いたしますので、安心してご相談ください。
ミレーナ装着が
おすすめの方

このようなお悩みを
お持ちの方におすすめです
- ピルを毎日飲むのが負担
- 生理痛や月経量がつらい
- 長期間の避妊をしたい
- 避妊と生理管理をまとめてしたい
- 授乳中や産後の避妊に迷っている
- そもそも妊娠を希望していない
しかし、再度妊娠する機能(妊孕性)を回復するために、低用量ピルでは服用を中止するだけでよいのですが、ミレーナは医療機関に受診して取り出さなければいけません。
ミレーナは装着から5年間有効なことから、5年以内に取り出す可能性があるかた、例えば5年以内に妊娠・出産を考えてらっしゃる方には適さない場合があります。
一方で、今後妊娠を希望しない、子育て・仕事に多忙で薬の服用が億劫で忘れがち、かつ、生理痛にお悩みの方にはミレーナが最も適しているといえます。
POINT
当院五十嵐レディースクリニックでは、お一人おひとりのライフスタイルやご希望に合わせて、ミレーナの適応や装着について丁寧にご相談を承っています。避妊や生理痛でお悩みの方は、どうぞお気軽にご相談ください。
費用

自費診療 | 45,350円 (別途自費再診料600円) |
---|---|
保険適用の場合 | 約8,000円 |
保険が適用されるケース
生理痛の原因となる主な疾患は、子宮内膜症、子宮腺筋症、子宮筋腫です。ミレーナから放出されるノボレルゲストレルという黄体ホルモンが、子宮内膜の増殖を抑える働きにより薄くなり、月経量を減少させることで月経痛が和らぐと考えられています。※2,3参考文献はページ下部にあります
よくあるご質問
まとめ
ミレーナには避妊効果だけでなく、生理痛の軽減や月経量の減少といった効果もあります。
今後妊娠を希望されない方や、子育て・お仕事で忙しく薬の服用を続けるのが大変な方、生理痛にお悩みの方には、低用量ピルよりもミレーナが最も適しているといえます。
装着時の痛みを心配される方もいらっしゃいますが、当院五十嵐レディースクリニックではこれまで痛みで装着できなかった方はおりません。安心してご相談ください。
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CONTACT
五十嵐レディースクリニックでは、
川崎市で避妊や生理痛、更年期症状など女性特有のお悩みを丁寧にサポートしています。どんな小さなことでも構いませんので、どうぞお気軽にご相談・ご予約ください。
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