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人工妊娠中絶は母体保護法に基づく医療行為で、週数により方法やリスクが異なります。当院では合併症の少ない吸引法を中心に、安全に配慮した手術と術後フォローを行っています。川崎市にある当院五十嵐レディースクリニックへ安心してご相談ください。
こんなお悩みの方はご相談ください
日本産科婦人科学会専門医・女性ヘルスケア専門医として産婦人科医療に長年携わり、聖マリアンナ医科大学産婦人科学の臨床教授も務めています。現在は医療法人寬繋会 五十嵐レディースクリニック理事長として、地域の女性医療に力を注いでいます。
人工妊娠中絶(以下「中絶」と呼ぶ)とは、母体保護法に基づいて行われる医療行為で、妊娠が判明してから早い時期に妊娠を終了させる手術のことを指します。
妊娠を続けることで母体の健康が著しく損なわれたり、命に危険が及ぶ可能性がある場合、あるいは出産や子育てによって生活が困難になり、生活保護を受けざるを得ない状況になる場合など、やむを得ない事情を抱えた方を救済する目的で行われます。
人工妊娠中絶は、平成22年3月20日の厚生事務次官通知により「胎児が母体外で生存できない時期」と定められ、通常は妊娠22週未満(21週6日まで)に限られています。
妊娠12週を過ぎると胎児や子宮が大きく成長しているため、子宮口を大きく広げる処置が必要となり、娩出時には大量出血のリスクも高まります。そのため、この時期以降の中絶は入院設備が整い、分娩に対応できる医療機関で数日間の入院を伴って行われます。
また、12週以降の中絶では、胎児娩出後に死産届の提出や火葬手続きが必要です。妊娠週数が進むほど胎児は大きくなるため、入院日数や出血量が増えるだけでなく、手術費用も高くなる傾向があります。
人工妊娠中絶には「初期中絶」と「中期中絶」の2種類があります。妊娠12週未満までを初期中絶、妊娠12週から22週未満までを中期中絶と呼び、それぞれ方法が異なります。
「初期中絶」は、日帰りで行うことが多く、入院設備のないクリニックでも対応可能です。当日は全身麻酔を使用するため、自転車や自動車の運転はできず、公共交通機関やご家族の送迎が必要になります。
一方、「中期中絶」では子宮口を大きく広げる処置に半日〜1日を要し、その後、子宮収縮剤を用いた分娩を行います。数日間の入院管理が必要となり、さらに妊娠12週を過ぎると死産届や埋葬の手続きも必要です。そのため、一般的に中絶は妊娠11週までに行うのが望ましいとされています。
安全のためにも、できるだけ早めの受診・処置をおすすめしています。
当院では、妊娠12週未満の初期妊娠中絶を行っています。基本的には「手動真空吸引法」という専用の吸引器具を用いた方法を採用しており、従来の金属器具を用いる掻爬法に比べて術後の合併症が少ないとされています。ただし、妊娠10〜11週で吸引法が難しいと予測される場合には、掻爬法を選択することもあります。 麻酔は静脈麻酔を使用し、呼吸への影響が少ない薬剤を用いています。万が一に備えて酸素投与がすぐ行える体制を整え、安全に配慮して手術を行っています。手術は午前中の診療後に行い、終了後は院長室・スタッフ控室に隣接した部屋で経過観察を行います。観察中はスタッフが常駐し、ナースコールですぐ対応できる仕組みを整えておりますのでご安心ください。
人工妊娠中絶手術には、まれに以下のような合併症が起こることがあります。
妊娠中の柔らかい子宮に器具で穴が開くことがあります。追加手術が必要になる場合もありますが、当院ではリスクが少ないとされる「吸引法」で手術を行っています。
内容物が一度で取り切れず、子宮内に残ることがあります。多くは自然に排出されますが、当院では術後と1週間後に確認を行い、安全を確保しています。
手術後に発熱や下腹部痛、悪臭を伴うおりものが出ることがあります。当院では感染予防のため、手術前に抗生物質を投与しています。
術後に出血が続く場合があります。多くは薬や処置で改善しますが、まれに輸血や高次医療機関への搬送が必要になることもあります。
まれに子宮内部が癒着し、不妊の原因となることがあります。繰り返すほどリスクが高まるため、当院では術後に避妊方法のご相談も行っています。
合併症とは「手術などが原因となって引き続き起こる病気」です。残念ながら一定の確率で合併症は起こりますが適切な対策によって起こることを最小限に抑えることができます。
安心して手術を受けていただけるよう、当院では事前の説明や術後のフォロー体制を大切にしています。どんな些細なことでもご相談いただければ、医師・スタッフが丁寧に対応いたしますので、安心してお任せください。
空き状況を今すぐ確認
ここでは中絶手術日まで、そして手術当日の流れに関して、当院五十嵐レディースクリニックでの中絶手術を参考にそれぞれ詳しく解説します。
01
初診時
ご来院いただきましたら、まず問診票に最終月経や持病などをご記入いただきます。その後、医師による問診と超音波検査で子宮や卵巣の状態を確認します。中絶手術が可能と判断された場合は、手術日程を決定し、詳しいご説明と同意書をお渡しします。同意書は手術当日にご持参ください。最後に、術前の採血検査を行い、初診の診察は終了となります。
手術前の準備
手術中は心拍数や血圧をモニターで管理するため、事前にマニキュアやジェルネイルは落としておいてください。前日の夕食は21時までに済ませていただき、それ以降は食事を控えてください。来院までの飲水は可能です。
手術当日
当日は9時にご来院いただき、まず書類と採血結果を確認します。その後、子宮の入口を広げる処置を行います。手術は午前中の診療終了後(11時半頃)に行いますので、それまで院内でお待ちいただきます。外出も可能ですが、必ず11時半までにお戻りください。 手術自体は麻酔を含めて約10分程度で終了します。終了後は2~3時間ほど経過観察を行い、全身状態が安定していることを確認してから退院の診察を経てご帰宅いただきます。 なお、手術当日はご自身での車や自転車の運転での来院はお控えください。また、コンタクトレンズをご使用の方は、当日は眼鏡での来院をお願いいたします。
手術後は、およそ1週間ほど出血が続くことがあります。
もし出血量が増える、痛みが強まる、発熱するといった症状がみられた場合は、早めにご連絡いただくか受診してください。また手術から1週間後には、経過観察のための診察を行いますので、必ずご来院をお願いいたします。
当院では、手動真空吸引法という専用の吸引器具を用いた方法で手術を行っています。この方法は従来の方法に比べて術後の合併症が少ないとされています。 また、術後1週間の診察では、飲み薬や器具による避妊法についてのご案内・ご相談も行っています。さらに、手術中や術後にトラブルが生じた場合や、退院後の夜間・休日の緊急時には、院長が臨床教授として勤務している聖マリアンナ医科大学病院と連携し、迅速に対応できる体制を整えているので安心してご来院ください。
初診時に、診察と日程の調整とともに手術内容の説明をさせていただき、同意書をお渡しいたします。同意書は手術当日に記載の上ご提出ください。
人工妊娠中絶を行う際には、法律上の婚姻関係にある夫(配偶者)の同意が原則として必要です。ただし、母体保護法第14条第2項では、次のような場合には本人の同意だけで足りると定められています。
また、令和3年3月4日の厚生労働省通知によれば、DV被害を受けている場合など、婚姻関係が実質的に破綻しているときも、本人の同意のみで手続きが可能です。さらに、平成25年度の厚生労働省の見解では、母体保護法における「配偶者」とはあくまで法律上の婚姻関係にある相手を指すとされています。したがって、結婚していない場合(婚姻届を出していない恋人やパートナーとの妊娠)では、配偶者は存在しないため、同意は不要です。
人工妊娠中絶手術の費用は全て自費になります。
術前検査20,000円、手術料金140,000円です。術後1週間の診察料金は無料です。
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人工妊娠中絶は自費診療となります。病気やけがの治療を目的とする医療行為ではなく、社会的・経済的な理由による選択とみなされるため保険の適用はありません。
Q人工妊娠中絶に適した時期はいつですか?
Q手術のあと、どれくらいで生理がきますか?
Q手術の後の出血はどのくらい続きますか?
Q手術の後に飲む薬はありますか?
Q人工妊娠中絶をすると不妊症になりますか?
人工妊娠中絶手術は、都道府県から認定を受けた母体保護法指定医のみが行うことができます。当院では、この資格を持つ医師が安全に配慮して手術を担当しております。大学病院などでの経験を活かし、適切な体制のもとで手術を行っておりますので、どうぞ安心してお任せください。
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五十嵐レディースクリニックでは、川崎市で避妊や生理痛、更年期症状など女性特有のお悩みを丁寧にサポートしています。どんな小さなことでも構いませんので、どうぞお気軽にご相談・ご予約ください。
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