12月10日の火曜日。生田中学校の地域の皆さんと語り合おうの会、に参加させて頂きましたが、生徒の皆さんから温かいお礼のお手紙を頂きました。

みんながそれぞれ、自分の言葉で感謝の思いを綴ってくださり、また一つ私の宝物が増えました。なにをどう話したらいいのかなぁと思って中学校に向かいましたが、まっさらな感じで真剣に向き合おうとした結果よかった感じです。

お手紙といえば…私が大学病院に勤務していた頃東北大震災に被災され、着の身着のまま福島から避難されてきた母娘、18歳の娘さんは妊娠されていて私が外来で主治医をさせて頂いていました。旦那さんは福島に残り仕事。あの頃、放射能が話題に上がり妊娠してるから避難、と川崎市に避難されていました。あの頃、怖がっていた母娘に、私たちが絶対に安全に出産させるから、笑顔で旦那さんの待っている福島に返すから、聖マリアンナと川崎市が君たちをまもるから!と励まし続け、出産も私が立ち会い無事に出産されました。

退院の日、私は確か手術でいなかったのかな?手術から病棟に帰ったら、病棟の事務さんが私におっきな付箋のシールを渡しました。退院した母娘さんが、お金がなくて手紙買えなくってこんなものですみません、と、付箋にぎっしり感謝の言葉を頂きました。「先生の〜に私達親子は癒され頑張ることができました。本当にありがとうございました。」と。震災で被災して辛いのに、頑張ったのはあなた方なのに、私はそんな、そんなふうにして差し上げられなかったのに…感謝の言葉を頂きました。あの当時、私は産婦人科のDMATとして東北への派遣を希望していたのですが叶いませんでした。なので、なおさら心に響きました。

お手紙。今はワードやらメールやらラインやら。確かに昔の紙カルテ、先輩方なんて書いてあるかわかんない困ったのもありましたが、手で書くということは、今の時代、ひときわ重みがある気がします。重ねて生田中学校生徒諸君、職員の皆様、お手紙ありがとうございました。では皆様、お元気でお過ごしください。