皆様こんにちは。先日、川崎市医師会少子化対策担当理事として(自分では)結構おっきい仕事(と思っている)をしてまいりました。来年の川崎の予算に少子化対策について医師会の要望を組み込んで頂ける様、各政党の市議会議員の先生方にプレゼンするという機会を頂きました。ちょっと、かなりエキサイティングな出来事です。7月12日水曜日に、公明党政策懇談会、日本維新の会川崎市議団ヒアリング。7月14日金曜日に、自民党川崎市団体ヒアリング。7月20日木曜日に、みらい川崎市議会議員団意見交換会。川崎駅から徒歩5分くらい、川崎市役所第2庁舎で開催されました。私がお話しさせて頂いた要望は、こんな感じです。

今回、私たち川崎市医師会は妊娠中に関わる医療費の無償化、また、川崎市立の病院で分娩される妊婦さんの分娩費用無償化を要望します。統計によれば現代の共働き世帯の割合はおよそ70%で、夫婦の合計の収入で家計が賄われています。しかし、妊娠することによりつわりや切迫早産(早産の危険がある状態)などの妊娠しなければならなかった病気になる可能性があり、万が一入院や休職となった場合には本来妊娠中でも得るはずであった賃金が得られないばかりか、それ以上に医療費がかかってしまいます。
この費用は妊娠しないでいたならば出なかった想定外の出費といえます。さらに妊婦さんに対する就労環境や妊娠中の周りのサポートも、現時点ではとても妊娠を歓迎するような雰囲気ではありません。せめて妊娠することでかかってしまった病気や妊娠中の風邪などの医療費、そして市立病院での分娩にかかる医療費を川崎市が補填してくれたら、妊婦さんや家族に金銭的な安心を与えるばかりでなく、川崎市の新しい少子化対策としてアピールになり、川崎市に住もうかなって思ってもらえることも期待できます。継続することで川崎市の人口増加と出産数の増加が期待できます。

というようなお話をさせて頂きました。正直、私には全てのことが初めてで議員の先生方の前でプレゼンするなんて・・・震えます。一生に1回あるかないかの機会、クリニック休診にしてしまったのは本当に申し訳なかったと思っていますが、でも得たものは多かったです。
 この3日間、何に感動、感激したかというと、全ての政党の先生方が本当に、本当に真剣に耳を傾けて聞いてくださったことです。そのあとにたくさんの質問も頂きました。非常に興味を持っていただいたように感じました。しかし、裏を返すと全然産婦人科、妊婦さんの現状について医師会が市議会議員の先生方に話をできる機会がなかったんだなと感じました。でも川崎市の医師会の理事に10年以上産婦人科医がいなかったのだから知る機会もなかった・・といえるかもしれません。

私たち川崎市医師会が提案した要望書、私なりに全力を振り絞って臨んだ3日間のプレゼンでした。どのようになるか今はまだかわりませんが、どうかいい形で実を結んでくれますように祈っています。では皆様お元気でお過ごしください。