皆さまこんにちは。今回は日本女性栄養・代謝学会というニッチな学会に参加してまいりました。伝統的に木曜日と金曜日に開催されるという、非常に開業医泣かせの学会です。しかしながら、大学病院に勤務していた頃に長期間に渡って運営に携わらせて頂いていた愛着もあり、今も楽しく参加させて頂いております。
この学会の目的は、女性の健康と栄養・代謝に関する研究を通じて、女性の健康と次世代を担う胎児やお子さんの健康を守ることです。って記載しながら、本当に長期間に渡っていろいろなことを教えて頂き、全国の有名な先生方とお話しする機会を頂いた学会だなあとしみじみ感じています。非常に小さい学会だからこそ、私のような若輩者にも学会の運営関する沢山の勉強する機会を頂けました。
さて、今回ピックアップされていたテーマで注目したのは、女性の特に妊婦さんの貧血と、女性におけるビタミンDの重要性です。
そもそも世界的に、女性の1/3は貧血と言われています。月経がありますから定期的に鉄分が減ってしまっていますからね。さらに妊婦さんの40%が貧血です。妊婦さんが貧血になっておりますと、産後の貧血や胎児が低出生体重となってしまうなどの可能性があります(詳細はクリニックでまとめた冊子をご覧ください)。また、ビタミンDの欠乏はうつ病、コロナ感染症、高血圧、糖尿病、骨粗しょう症、喘息、アトピー性皮膚炎、流産などに影響します。更年期症状でいうと、ビタミンD多く摂取すると、ホットフラッシュや関節痛は少ない、さらに十分足りていると更年期症状少ない、とも言われているようです(詳細はクリニックでまとめた冊子をご覧ください)。
新しく、正しい情報は非常に重要です。そして医学も日進月歩でありどんどん新しくなってまいります。新しい情報を正しく患者さんにお伝えするために、今後も学会に参加し一生懸命勉強を続けてまいります。しかしながら、クリニックを休診にする日が多くなり、通院中の皆様に多大なるご迷惑をおかけしてしまっていることも理解しており心苦しく思っております。学んできたことを何とか通院頂いている皆様に還元すべくますます精進してまいりますので、申し訳ございませんが何卒ご理解ご容赦頂きますよう宜しくお願い申し上げます。それでは皆様、お元気でお過ごしください。