皆様おはようございます。
本日は、ケミカルピーリングについて習ったことを掲載させていただきます。

教育講演・ケミカルピーリング入門

  • ケミカルピーリングは薬剤を用いた治療法である。
  • グリコール酸を用いた治療では、チロシナーゼ活性を抑制してメラニン産生を抑制、グリコーゲンの産生促進作用、アクネ菌抑制作用などがある。
  • グリコール酸のうち、3.6%(w/w%)を超える場合は劇物に指定されている。そのため、保管は劇物専用の鍵のかかるところにする。また、容器と保管場所に「医薬用劇物」の表示が必要である。
  • 上記の濃度を超えるグリコール酸を廃棄する場合には3.6%以下の濃度に希釈する必要がある。

ケミカルピーリングの実際

  • 脱脂・・額から鼻へ。十分に脱脂する。
  • 塗布・中和・・最初は額から鼻へ。副作用のないことを確認し、頬部に均一に塗る。ニキビ、鼻の毛穴にも塗る。素早く均一に、気になるところは重ね塗り。塗ったらうちわなどで仰ぐ。発赤が出たところはすぐに中和する。しっかり塗布してから、だいたい3分後を目安に中和開始。肌がすこしピンク色になった瞬間が良いタイミング。冷却最後に額、鼻を中和する。
  • 洗顔・・水で10~15回洗う。べとっと白くなったところはステロイドの外用を使用する。
  • 冷却・・夜にたっぷりの化粧水をつけて冷やす。ビタミンCたっぷり含んだコットンで冷やす。その上にサランラップ、その上にフェイスマスクをする。十分な冷却は、痛みがなくなる程度、ほんのり赤みが残っているくらいがちょうどよい。

サリチル酸ケミカルピーリングについて

  • サリチル酸マクロゴールを使用する。皮膚に吸収されにくいため安全性が高く、さらに効果が感じられやすい。また、導入コストが安い。
  • サリチル酸は古代ギリシャで解熱鎮痛剤として使われていた。
  • 動物実験から、①角層のみを剥離②光老化の改善③癌発生の抑制④皮膚弾性度の改善などが明らかになっている。

スイーツセミナー2

ミトコンドリア動態を標的にした抗加齢戦略

  • ミトコンドリアユビキチンリガーゼ(MITOL)が活性化することでミトコンドリア動態が健全化され、抗酸化作用や不良ミトコンドリアの除去、サーチュイン遺伝子の活性化がなされる。
  • MITOL活性化剤として漢方薬の生薬で、牡丹皮、黄連、黄柏に関連がありそうである。黄連には新しいミトコンドリア生成に関連するベルベリンというアルカロイドが含まれている。このベルベリンには、抗糖尿病作用や抗炎症作用が報告されている。

当院でもケミカルピーリングを導入すべくトレーニング中ですが、いつからになるかは、ちょっと、まだ、未定です。
では皆様、お元気でお過ごしください。