皆様こんにちは。
9月に新宿で開催された美容皮膚科学会に参加してまいりました。コロナ渦での開催とあって、かなり厳しいボディーチェックと低密度、学会感薄い感じでしたが、内容濃ゆく勉強してまいりましたので、自分の勉強と情報の共有として記載させていただきます。

今回の学会のまとめはかなりボリューミーです。

教育講演 レーザー・光治療入門

 老人性色素班(日光黒子)は表皮核化細胞の変化が主体。Qスイッチレーザー、ピコレーザー、IPL、ハイドロキノン、トレチノインで治療を行う。しかし、消しゴムで消すようには消えない。
 ADM(Acquired Dermal Melanocytosis)は、後天性真皮メラノサイトーシスと呼ばれ、医学的には「しみ」ではなく「あざ」である。真皮の中にメラニン色素がたまるため、美白剤やケミカルピーリング、IPLでは効果が出ない。Qスイッチレーザーで治療する。肝斑と混在することがあり判断が難しい。肝斑であれば内服と外用剤で治療する。
 IPL(光治療・・当院のフォトフェイシャルはこれ)は、メラニンを豊富に持つ表皮細胞に対する熱損傷と排出促進作用によって効果が表れる。したがって、真皮の病変には効果がない。肝斑に対しては設定に注意する。

久しぶりの参加型学会と自身のメインの診療科ではないことから、いつもと違った面白さがありました。しばらーく続きます。
では皆様、お元気でお過ごしください。