更年期障害
このような症状・お悩みは
ご相談ください
- 月経不順になった。月経が長く続いている
- 身体がだるくて気持ちも落ち込む。昔はこんなではなかったのに
- 寝てもすぐに起きてしまう。熟睡した感じがしない
- すぐにイライラしてしまう。電車で私だけ汗をかいている
- デリケートゾーンのトラブルが増えた。咳しただけで尿漏れしてしまう
日本産科婦人科学会専門医・女性ヘルスケア専門医として産婦人科医療に長年携わり、聖マリアンナ医科大学産婦人科学の臨床教授も務めています。現在は医療法人寬繋会 五十嵐レディースクリニック理事長として、地域の女性医療に力を注いでいます。
最近、なんだか体調が優れないと感じるあなたへ
40代後半になってから、最近なんだか疲れやすくなった、あるいは寝ても疲れが取れないと感じることはありませんか。寝つきが悪い、寝ても3時間くらいで目が覚めてしまい、すっきりしないまま朝を迎える。そんな状態が続いている方もいらっしゃるかもしれません。
以前なら気にならなかったことにイライラしやすくなったり、頭痛が増えたり、頭の回転が鈍くなったように感じることもあると思います。
特に環境が変わったわけでもないのに、「なんだかおかしい」と感じることはないでしょうか。
また、家事や仕事に加え、お子さんの受験やご家族の転職・独立、親の介護などで忙しく、「年齢的に仕方がない」と感じている方も多いかもしれません。
ただ、体調がすぐれない日が増えた、疲れが取れないまま翌日を迎える、生理が不順になってきたといった変化が重なっている場合、更年期障害が関係している可能性もあります。
(中高年女性のケア・アップデート 研修ノート No114 日本産婦人科医会)
更年期障害とは
ただし、12か月以上経過したあとに再び月経がみられる場合もあり、あくまで一定の定義であり個人差があります。更年期は、閉経前の5年間と閉経後の5年間を合わせた10年間を指します。
更年期にみられるさまざまな症状のうち、内科的な病気などが原因ではないものを「更年期症状」と呼びます。これらの症状によって日常生活に支障が出ている状態を「更年期障害」といいます。
閉経前から女性ホルモンは徐々に低下し、妊娠に関わる働きだけでなく、コレステロール値や骨密度、認知機能、免疫機能など全身に影響を及ぼすことが知られています。
そのため、これまでと同じように過ごせないと感じる変化があっても、体の変化による影響である場合があります。
日本人の平均寿命を考えると、人生の約半分は月経があり、残りの半分は月経のない期間になります。
更年期はすべての女性が通る時期であり、軽いものも含めると50~80%の方に何らかの更年期症状がみられるとされています。
また、更年期に伴う女性ホルモンの低下は、更年期障害だけでなく、脂質異常症や骨粗鬆症などの発症にも関わることがあります。これらは生活の質に影響するだけでなく、動脈硬化による心血管疾患(心筋梗塞など)や、骨折をきっかけとした健康状態の低下につながる可能性も指摘されています。
(女性更年期外来診療マニュアル 高松潔・小川真理子 日本医事新報社2020)
(産科婦人科用語集・用語解説集 改定第4版 金原出版 2018)
(中高年女性のケア・アップデート 研修ノート No114 日本産婦人科医会)
更年期障害は何歳から?
2012年に報告された国内のコホート研究では、日本人の閉経年齢の中央値は52.1歳とされています。閉経の時期には個人差があり、40歳未満で閉経する方から、60歳まで月経がある方もいらっしゃいます。
そのため、更年期の期間はおおよそ40歳~60歳くらいと考えられています。
こうした背景から、20歳~30歳代でみられる、ほてりや不眠、イライラといったいわゆる「若年性更年期障害」と呼ばれる状態は、一般的な更年期障害とは区別されます。
これらの症状はストレスなどが関係している場合もあります。
一方で、40歳代では、更年期による症状なのか、月経前に症状が出現し月経とともに軽快する特徴のある月経前症候群(PMS)なのか、判断が難しいこともあります。
目安の一つとして、月経周期の変化や不順がみられるかどうかが参考になる場合があります。
年齢だけで判断せず、症状に迷う場合には、体の変化を整理するためにも一度ご相談いただくことも選択肢の一つです。
(女性更年期外来診療マニュアル 高松潔・小川真理子 日本医事新報社2020)
更年期障害の症状
そのため、特定の症状だけで更年期障害と判断することは難しく、さまざまな症状が含まれます。
その中で、女性ホルモンの低下と強く関連している症状については、2005年に米国国立衛生研究所(National Institutes of Health:NIH)から報告されています。
代表的なものとして、ホットフラッシュと呼ばれるのぼせやほてり、発汗などの血管運動神経症状(vasomotor symptoms:VMS)、腟の乾燥感や性交痛、睡眠障害が挙げられます。
また、抑うつや不安、イライラといった精神的な症状についても、更年期との関連が示されています。
更年期にあらわれる症状やその程度は人それぞれで、遺伝や気候、生活環境、食事、体重など、さまざまな要因が影響するとされています。こうした変化は特別なものではなく、多くの方にみられるものです。
現在は、原因が明らかになっている症状に対して、いくつかの治療方法が選択できるようになっています。
症状が続く場合や、日常生活に影響が出ている場合には、無理に我慢せず、状態を確認することも大切です。早めに対応することで、負担を軽減できる場合もあります。
(女性更年期外来診療マニュアル 高松潔・小川真理子 日本医事新報社2020)
セルフチェック
以下は、日本人の更年期症状の代表的なものを多い順に示したものです。
上位にある症状は日常的な不調として見過ごされやすく、更年期による変化と気づきにくいこともあります。
40歳から60歳の間で、いくつか当てはまる症状がある場合には、体の変化として一度整理してみることも大切です。
- 疲れやすい
- 肩こりがある
- 物忘れを感じる
- 神経質になる
- 腰や手足が冷える
- 汗をかきやすい
- 不安感がある
- イライラする
- つまらないことにくよくよする
- 腰が痛い
- ゆううつになることが多い
- 顔が熱くなる(ほてる)
- 意欲がわかない
- 夜なかなか寝付けない
- 頭が痛い
- 覚えにくい
- 興奮しやすい
- 手足の節々に痛みがある
- 夜眠ってもすぐ目が覚める
- 息切れがする
(女性更年期外来診療マニュアル 高松潔・小川真理子 日本医事新報社2020)
(Yokota et al : Symptoms and effects of physical factors in Japanese middle-aged women. Menopause 2016)
更年期障害の治療法
ただし、保険診療の取り扱いは地域によって異なる場合があるため、川崎市以外で治療を受けられる場合には事前の確認が必要です。
主な治療法としては、ホルモン補充療法(Hormone Replacement Therapy:HRT)、漢方療法、プラセンタ療法があります。ほかにも、向精神薬を用いる方法がありますが、当院では行っておりません。
薬を使わない方法としては、大豆イソフラボンや、その一種であるダイゼインの腸内細菌による代謝産物であるS-エクオール、ブタ胎盤抽出物(ブタプラセンタ)などのサプリメント、カウンセリング、生活習慣の見直しなどがあります。
治療法はそれぞれ特徴が異なるため、内容をご理解いただいたうえで、ご希望に応じて選択していきます。
ホルモン補充療法から開始される方が多い傾向はありますが、初めからプラセンタ療法を希望される方もいらっしゃいます。
どの治療法を選択された場合でも、安全に治療を継続するため、定期的な検査を行います。
具体的には、年2回程度の採血検査、年1回の子宮がん検診、超音波による子宮・卵巣の検査、乳がん検診をお願いしています。
また、必要に応じて骨密度検査も行います。乳がん検査および骨密度検査は、聖マリアンナ医科大学病院で実施しています。
人間ドックや職場での健康診断を受けている場合には、検査結果をご持参いただくことで一部代用できることもあります。
治療内容や検査についてご不明な点がある場合には、状況に合わせてご相談いただくことも可能です。
(女性更年期外来診療マニュアル 高松潔・小川真理子 日本医事新報社2020)
(中高年女性のケア・アップデート 研修ノート No114 日本産婦人科医会)
(基礎から学ぶ女性医学 水沼英樹 診断と治療社 2020)
漢方薬
漢方療法は女性にとってなじみのある治療法であり、副作用が比較的少ないことから、更年期障害だけでなく、月経異常や排卵障害、妊娠中などにも用いられています。
急性の症状に対して即効性を期待するというよりも、体質を整えながら穏やかに改善を目指す治療とされています。
漢方医学では、心と体を一体としてとらえる「心身一如」の考え方をもとに、全体のバランスを整えることを目的とします。
複数の生薬を組み合わせているため、1つの処方で複数の症状に対応できる点も特徴です。こうした特性から、症状が多岐にわたる更年期障害の治療にも適しています。
また、乳がんの既往や治療中などでホルモン補充療法(HRT)が使用できない場合や、効果が十分でない場合にも選択されることがあります。
更年期障害や婦人科領域でよく使用される漢方薬としては、当帰芍薬散、加味逍遙散、桂枝茯苓丸が挙げられます。疲労感や冷え、腰痛には当帰芍薬散、イライラや気分の不安定さには加味逍遙散、ほてりや発汗には桂枝茯苓丸が用いられることが多く、これらを基本に症状に応じて調整していきます。
そのほか、不安や不眠には加味帰脾湯、むくみには五苓散、のどのつかえ感や不安感には半夏厚朴湯や桂枝加竜骨牡蛎湯など、症状に応じて処方が選択されます。
副作用は比較的少ないとされていますが、服用後にお腹の不調がみられることがあります。また、まれに長期間の服用により肝機能障害などがみられることもあるため、半年に1回程度の採血検査を行いながら経過を確認
します。
(女性更年期外来診療マニュアル 高松潔・小川真理子 日本医事新報社2020)
(中高年女性のケア・アップデート 研修ノート No114 日本産婦人科医会)
ホルモン補充治療
ホルモン補充療法(Hormone Replacement Therapy:HRT)は、年齢とともに低下する女性ホルモンを補うことで、さまざまな症状の緩和や改善を図る治療法です。
ホットフラッシュ(のぼせ・ほてり・発汗)をはじめ、腟の乾燥や萎縮性腟炎、骨粗鬆症の予防・治療、更年期にみられる抑うつ症状、関節・筋肉痛、睡眠障害などに対して効果が期待されています。
(基礎から学ぶ女性医学 水沼英樹 診断と治療社 2020)
(ホルモン補充療法ガイドライン 2025年度版 日本女性医学会 金原出版 2025)
ホルモン補充療法は海外では1950年代から行われており、現在も広く用いられている治療法です。
2002年に米国の大規模臨床試験により乳がんリスクとの関連が指摘されましたが、その後の検討により評価の見直しが行われています。
2016年に女性医学に関連する複数の国際学会から発表された声明では、ホルモン補充療法による乳がん発症リスクの増加は非常に小さく、年間1000人あたり1人未満とされています。
また、このリスクは座位中心の生活、肥満、アルコール摂取などの生活習慣による影響と同程度、あるいはそれ以下とされており、治療中止後には低下することが示されています。
(女性更年期外来診療マニュアル 高松潔・小川真理子 日本医事新報社2020)
当院でホルモン補充療法を開始する際には、安全に治療を行うため、事前に適応の確認を行います。
乳がんの既往や治療中の方、脳卒中や心筋梗塞の既往がある方などは適応外となる場合があります。
また、子宮体がん・卵巣がんの既往、60歳以上、閉経後10年以上経過している場合、肥満などについては慎重に判断を行います。
治療開始前には、内診や経腟超音波による子宮・卵巣の評価、採血検査、子宮頸がん・体がん検査、乳がん検査などを行い、状態を確認します。
1年以内に受けた健康診断の結果がある場合には、一部を代用できることもあります。
治療開始後は、まず約1か月分の処方で経過を確認します。不正性器出血や乳房の張り、吐き気、眠気などの初期にみられる副作用の有無を確認したうえで、継続的な治療へと移行します。
安全に治療を続けるため、半年に1回の採血検査、年1回の子宮頸がん・体がん検査、経腟超音波検査、乳がん検査を行います。健康診断の結果がある場合には代用できることもあります。
(ホルモン補充療法ガイドライン 2025年度版 日本女性医学会 金原出版 2025)
ホルモン補充療法は、更年期障害の症状を和らげることを目的とした治療であり、アンチエイジングを目的としたものではありません。
更年期障害に対して有効性が高い治療法の一つですが、ほかにも選択肢があるため、症状やご希望に応じて適した方法を選択していきます。
プラセンタ注射
プラセンタとは、胎児を育てるための臓器である胎盤のことを指します。
古くから医療や滋養目的で用いられてきた歴史があり、現在では更年期症状の改善を目的とした治療としても活用されています。
現在、医療用として使用されているプラセンタ注射は、国内の分娩施設から提供されたヒト胎盤を原料とし、感染症の有無を確認したうえで、ウイルスや細菌を不活化する処理が行われています。
本邦で承認されている製剤は2種類あり、1956年および1974年の発売以降、これらの感染症に関連した報告は確認されていません。
プラセンタ製剤には、アミノ酸やミネラルなどが含まれており、これらの成分が作用すると考えられています。
なお、女性ホルモン(エストロゲン・プロゲステロン)などの濃度は定量下限値以下であり、ホルモンそのものの補充を目的とした治療ではありません。
そのため、ホルモン補充療法(HRT)が適さない方にも選択肢となる場合があります。
プラセンタ療法には、自律神経のバランス調整、基礎代謝の向上、免疫機能のサポート、抗炎症作用など、さまざまな作用が報告されています。
- 自律神経のバランスを整える(自律神経調整作用)
- 肝臓の働きをサポートする(強肝・解毒作用)
- 基礎代謝や新陳代謝を高める(基礎代謝向上作用)
- 免疫機能をサポートする(免疫賦活作用)
- 炎症を抑える(抗炎症作用)
- ホルモンバランスを整える(内分泌調整作用)
- 酸化ストレスを抑える(活性酸素除去作用)
- 血流を改善する(血行促進・造血作用)
- 肌のハリやコラーゲン生成をサポートする(アンチエイジング作用)
- 細胞レベルでの回復をサポートする(遺伝子修復作用)
- 疲労感の軽減(抗疲労作用) など
日本国内では、2種類のプラセンタ注射剤が承認されており、そのうちメルスモン®は更年期障害に対して保険適用があります。
のぼせや冷え、不眠、イライラ、頭痛、疲労、肩こりなどの症状に対して使用されます。
地域によって保険診療の取り扱いが異なる場合がありますが、川崎市多摩区周辺では45歳から60歳まで(61歳になる前日まで)、1日1本、月15回まで保険での注射が可能とされています。
メルスモン®の有効性に関する報告では、精神症状67.8%、身体症状77.4%、全般改善度77.4%とされ、ほてりや冷え、睡眠、疲労感などの改善が示されています。
また、継続することで効果が得られやすい傾向も報告されています。なお、女性ホルモン値への影響は認められていません。
投与方法は製剤によって異なりますが、メルスモン®は皮下注射で行います。
一般的には上腕に投与されますが、部位は状況に応じて選択されます。通院頻度は週1~2回程度の方が多く、症状や生活状況に合わせて調整されます。1日に2本以上の投与は自由診療となります。
初めてプラセンタ注射を希望される場合には、事前に診察と説明を行い、同意を得たうえで開始します。
2回目以降は、来院時に希望本数をお伝えいただくことで対応可能です。来院から帰宅までの所要時間は、おおよそ5分~20分程度です。
保険診療での費用は1回600円前後となります。2本以上の投与や、もう一方の製剤(ラエンネック®)については自由診療となり、1本あたりおよそ1,400円です。
(ホルモン補充療法ガイドライン2025年度版、メルスモン®添付文書、ラエンネック®添付文書)
(女性更年期外来診療マニュアル 高松潔・小川真理子 日本医事新報社2020)
(中高年女性のケア・アップデート 研修ノート No114 日本産婦人科医会)
(増永荘平 更年期障害におけるメルスモンの効果 日本胎盤臨床医学会研究要覧 2016年 第18号)
(清水伸一 日本胎盤臨床医学会研究要覧 2012年 第10号)
その他の治療法
更年期障害に関連して、サプリメントについてのご相談をいただくことがあります。
大豆イソフラボン由来の成分であるエクオールを含む製品は、女性ホルモン様の働きをもつ成分として知られており、更年期症状のサポートを目的に用いられることがあります。
製品によっては、1か月で約6割、3か月で約8割の方に何らかの改善がみられたという報告もあります。服用量や形状については製品ごとに異なり、継続しやすさも含めて選択することが大切です。
更年期の不調は、女性ホルモンの低下だけでなく、生活環境や心理的な要因が関係している場合もあります。
ご家庭や仕事、介護などの負担が重なっている場合には、必要に応じて利用可能な支援についてご案内することもあります。
また、更年期には血圧やコレステロール値の上昇、骨密度の低下がみられることも知られています。
こうした変化が症状に影響することもあるため、食事や運動など生活習慣の見直しについてもご説明しています。必要に応じて、高血圧や脂質異常症、骨粗鬆症などの検査・診断も行い、早期の対応につなげています。
なお、疲れやすさやだるさといった症状は、更年期障害以外が関係している場合もあります。
当院では、必要に応じて栄養状態を確認する検査を行い、不足している栄養素がある場合には、補助的な方法としてビタミンやミネラルの補充をご提案することもあります。
更年期障害の治療は多岐にわたるため、1回の診察で決定するのではなく、経過をみながらその方に合った方法を選択していきます。症状や生活に合わせて、複数の治療法を組み合わせることも可能です。
(中高年女性のケア・アップデート 研修ノート No114 日本産婦人科医会)
セルフケアでできる対策
タンパク質・脂質・炭水化物に加えて、ビタミンやミネラルの摂取も重要とされています。不足が気になる場合には、サプリメントを活用することも選択肢の一つです。
また、週に2回以上の運動習慣は、気分転換や生活習慣病の予防に役立つとされています。
特別な運動でなくても、散歩や自宅での軽い運動など、無理のない範囲で体を動かすことが大切です。体を動かすことは、睡眠の質の向上にもつながります。
睡眠は、可能であれば1日6~7時間を目安に確保することが望ましいとされています。
十分に眠れない場合でも、横になって体を休める時間をつくることが負担の軽減につながることがあります。
強いストレスを感じている場合には、可能な範囲でその要因から距離をとることも一つの方法です。
こうしたセルフケアによって症状の改善がみられることもあります。
まずは無理のない範囲で取り入れながら、ご自身の状態に合った方法を見つけていくことが大切です。
症状が続く場合や日常生活に影響が出ている場合には、状況に応じてご相談いただくことも可能です。
当院の更年期障害診療
初診でご来院いただいた際には、まず看護師が個室にて現在の症状やお困りの点について詳しくお話を伺います。
その後、診察では内容の確認とともに、内科的な疾患が関係していないかを確認するための採血検査(甲状腺ホルモン、女性ホルモンなど)を行います。
また、治療を検討するにあたり、子宮や卵巣の状態を確認するために内診や経腟超音波検査を実施します。
これらの結果を踏まえて、必要に応じて子宮がん検診や乳がん検査、骨密度検査などをご提案し、治療方針についてご相談します。
ご希望や状態に応じて、初診当日からホルモン補充療法、漢方療法、プラセンタ療法、サプリメントなどを単独または組み合わせて開始することも可能です。
検査のみのご相談や、治療をすぐに開始しない場合でも対応しています。
当院では、更年期障害の診療に長年携わってきた経験をもとに、症状や生活背景に合わせた治療のご提案を行っています。
女性ヘルスケア領域における知見をもとに、現在の状態に応じた選択肢をわかりやすくご説明します。
また、必要に応じて他の医療機関との連携やご紹介も行っており、継続的に治療を受けられる体制を整えています。
症状について整理したい場合や、治療の必要性を検討したい場合など、状況に応じてご相談いただくことも可能です。
よくあるご質問
更年期障害のご相談は
五十嵐レディースクリニックへ
更年期障害は、どなたにでも起こりうる体の変化です。
近年は市販のサプリメントや漢方薬も充実しており、それらで症状が改善する場合には、セルフケアとして十分なこともあります。
一方で、症状が改善しない場合や長く続く場合には、更年期障害以外の原因が関係している可能性もあります。
更年期症状と似た症状を示す疾患として、甲状腺機能異常、肝機能障害、腎障害、貧血、メニエール病、関節リウマチ、椎間板ヘルニア、脳腫瘍、うつ病などが知られています。
そのため、気になる症状がある場合には、一度状態を確認することも大切です。
症状がいつ頃から、どのように続いているのかを整理することで、適切な対応につながります。
症状が比較的軽い段階で対応を始めることで、負担を抑えながら改善が期待できる場合もあります。
ご自身の状態に不安がある場合には、お気軽にご相談ください。
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日本産科婦人科学会専門医・女性ヘルスケア専門医として産婦人科医療に長年携わり、聖マリアンナ医科大学産婦人科学の臨床教授も務めています。現在は医療法人寬繋会 五十嵐レディースクリニック理事長として、地域の女性医療に力を注いでいます。
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参考文献
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※1:中高年女性のケア・アップデート 研修ノート No114 日本産婦人科医会
※2:女性更年期外来診療マニュアル 高松潔・小川真理子 日本医事新報社2020
※3:産科婦人科用語集・用語解説集 改定第4版 金原出版 2018
※4:Yokota et al : Symptoms and effects of physical factors in Japanese middle-aged women. Menopause 2016
※5:基礎から学ぶ女性医学 水沼英樹 診断と治療社 2020
※6:ホルモン補充療法ガイドライン 2025年度版 日本女性医学会 金原出版 2025
※7:メルスモン®添付文書
※8:ラエンネック®添付文書
※9:増永荘平 更年期障害におけるメルスモンの効果 日本胎盤臨床医学会研究要覧 2016年 第18号
※10:清水伸一 日本胎盤臨床医学会研究要覧 2012年 第10号