五十嵐レディースクリニック

Menu

子宮ポリープ治療/切除術

子宮ポリープ治療/切除術

子宮ポリープ(子宮頸管ポリープ)の原因や症状、検査・治療方法、切除術の流れや費用について詳しく解説します。川崎市の五十嵐レディースクリニックでは、女性ヘルスケア専門医が日帰り手術にも対応し、安全性と安心を重視した診療を行っています。

このような症状・お悩みは
ご相談ください

  • 検診でポリープがあるといわれた
  • 生理以外の出血や性交渉後の出血の頻度が増えた
  • 日帰りで手術ができるか知りたい
  • ポリープを放置していてよいのか心配
  • 以前手術したポリープが再発していないか心配
五十嵐レディースクリニック院長 五十嵐豪
五十嵐レディースクリニック
院長 五十嵐 豪

日本産科婦人科学会専門医・女性ヘルスケア専門医として産婦人科医療に長年携わり、聖マリアンナ医科大学産婦人科学の臨床教授も務めています。現在は医療法人寬繋会 五十嵐レディースクリニック理事長として、地域の女性医療に力を注いでいます。

CONTENTS もくじ

子宮ポリープ(子宮頸管ポリープ)とは

子宮ポリープとは
子宮ポリープ(子宮頸管ポリープ)とは、子宮の入口にある子宮頸管の粘膜が局所的に増殖して生じる良性の腫瘤(できもの)です。
多くは数ミリ〜1センチ程度の大きさで、細い茎で頸管に付着する形が一般的です。

ほとんどは良性で、命に関わるものではありませんが、以下のような症状につながることがあるため基本的に切除をすることが推奨されています。

  • 不正出血の原因になる(特に性交後・内診後などの接触出血)
  • おりものが増える・においが気になる
  • 繰り返す頸管炎(炎症)の一因になる
  • まれに形態が非典型な場合、悪性との鑑別が必要になる

子宮ポリープ(子宮頸管ポリープ)の診断に用いる検査

子宮頸管ポリープの診断には次の検査を組み合わせ、位置や数、形状、悪性化の可能性を総合的に判断します。

  • 腟鏡診(視診)

腟鏡で子宮頸部を直接観察し、ポリープの有無・大きさ・付着部位を確認します
※子宮頸管ポリープでは最も基本で確実な診断方法です。


  • 経腟超音波(エコー)検査

子宮内膜の状態や、他の病変(筋腫・内膜ポリープなど)がないかをチェックします。
頸管ポリープそのものが映らない場合もありますが、併発疾患の評価として重要です。


  • 子宮頸部細胞診(子宮頸がん検診)

頸部の異常細胞の有無を調べ、悪性の可能性を確認します。ポリープがある場合は、念のため細胞診を併用することが一般的です。


  • 組織診(病理検査)

切除したポリープを病理検査に提出し、悪性所見がないかを最終確認します。
※子宮頸管ポリープは良性が大半ですが、安全のために必ず提出します。

原因

子宮ポリープの原因

子宮頸管ポリープが生じる明確な原因は一つではなく、複数の要因が関係していると考えられています。

  • 慢性的な頸管炎
  • ホルモン(エストロゲン)の影響
  • 年齢による頸部の変化
  • 生活習慣・基礎疾患

慢性的な頸管炎

子宮頸管ポリープが生じる最も一般的な原因です。
細菌感染や物理的刺激などで頸管に炎症が続くと、組織の修復過程で細胞が増殖しやすくなり、ポリープが形成されることがあります。
おりものの増加や繰り返す軽度の感染が背景にあるケースもあります。

ホルモン(エストロゲン)の影響

エストロゲンは頸管腺の分泌を活発にする作用があるため、ホルモンバランスが変化する時期にポリープができやすいとされています。 特に30〜50代ではホルモン変動が大きく、発症が増える傾向があります。

年齢による頸部の変化

加齢とともに頸管の粘膜や腺組織が変化し、過形成を起こしやすくなることがポリープ発生の一因と考えられています。

生活習慣・基礎疾患

肥満、高血圧、糖尿病、ホルモン治療中などの状態はエストロゲンの分泌や代謝に影響し、ポリープ形成の一因となることがあります。

原因は一概に特定できませんが、誰にでも起こりうる身近な病変であることがポイントです。

主な症状

主な症状
子宮頸管ポリープで見られる症状は、ポリープの大きさや付着部位によって異なります。
代表的な症状を、患者様が不安に感じやすいポイントとともにまとめています。
  • 不正出血
  • 性交時や内診時の出血(接触出血)
  • おりものの増加・においの変化
  • 下腹部の軽い痛み・違和感
  • 無症状の場合も多い

不正出血

最も多い症状で、生理以外のタイミングでの出血がみられます。
茶色いおりものが続く程度の軽いものから、鮮血がでるケースまでさまざまです。

頸管のポリープは刺激で出血しやすいため、「少量でも繰り返す」場合には早めの受診が推奨されます。

性交時や内診時の出血(接触出血)

ポリープが頸管の表面にあると、性交渉・運動・内診などわずかな刺激で出血しやすくなることがあります。接触出血は患者様が特に不安を感じやすい症状です。

おりものの増加・においの変化

ポリープに炎症が加わると、おりものが増える・黄ばんだり粘りが出る・においが気になるといった変化が起こることがあります。

下腹部の軽い痛み・違和感

大きめのポリープや炎症を伴う場合、下腹部の軽い張り感や不快感を感じることがあります。

無症状の場合も多い

子宮頸管ポリープは、検診・内診・妊娠関連の診察で偶然見つかるケースが多いです。

無症状でも、位置や大きさによっては治療が必要なことがあるため、医師の判断が重要です。

治療方法

子宮ポリープの治療方法

子宮頸管ポリープは、ほとんどが外来で安全に切除できる良性病変であり、原則として切除が推奨される治療です。不正出血の原因となったり、悪性の可能性を確実に除外するためにも、適切なタイミングでの切除が安心につながります。

1

外来でのポリープ切除(頸管ポリペクトミー)

子宮頸管ポリープ治療は原則この切除療法が推奨されています。
腟鏡で頸部を確認しながら、鉗子でポリープを根元から切除します。処置は数分で終わり、必要に応じて局所麻酔や止血処置を行います。

日帰りで受けられる低侵襲治療
・切除した組織は病理検査に提出し、悪性の有無を確認
・妊娠希望の方でも行える安全な処置

不安や痛みに配慮し、必要に応じて麻酔を使用するため、多くの方が「思ったより負担が少ない」と話されます。


2

経過観察

子宮頸管ポリープは原則切除が推奨されていますが、 以下のような場合にはすぐに切除せず様子を見る場合もあります。

・ポリープが非常に小さく、まったく症状がない
・炎症が一時的に強く、落ち着くのを待った方が安全な場合
妊娠中で、症状が軽く経過観察が望ましいと医師が判断した場合

経過観察の場合でも、大きさ・出血の有無・形状の変化を定期的にチェックします。

なぜ切除が必要?放置することのデメリット

以下のようなケースでは、ポリープを放置することで症状が長引いたり、別の不安につながる可能性があります。

不正出血・接触出血が繰り返され、日常生活に支障が出る
・ポリープが徐々に大きくなり、出血やおりものの増加につながる
・炎症が続き、おりもののにおいや違和感が強くなる場合がある
・形状によっては、悪性の病変との区別が難しいことがある
・妊娠中の場合、出血が増えて不安の原因になる(※個別に判断)

子宮頸管ポリープは良性が大半ですが、放置すると出血が続いたり生活の不安につながることがあります。また悪性を確実に除外するためにも、外来で安全に行える切除をおすすめします。

子宮ポリープ切除術の痛み・安全性について

子宮ポリープ切除術の痛み・安全性について
子宮頸管ポリープの切除は、腟鏡で頸部を確認しながらポリープを鉗子で取り除く外来処置です。数分で終了し、身体への負担が少ない点が特徴です。ここでは、患者様が特に気にされる「痛み」「安全性」についてわかりやすくご説明します。

痛みについて

子宮頸管ポリープの切除は、比較的痛みの少ない処置です。

  • 必要に応じて局所麻酔を使用し、痛みを最小限に調整
  • 処置は数分で終了するため、長時間の痛みはほとんどない
  • 多くの方が「生理痛より軽い」と感じる程度の痛み
  • 術後の軽い違和感は数日で自然に改善

痛みに不安がある場合は、診察時にお気軽にご相談ください。

安全性について

外来で行える安全性の高い処置で、長期的な合併症はほとんどありません。

  • 腟鏡でポリープの付着部を直接確認しながらの確実な切除
  • 出血は少量で、必要に応じて焼灼で速やかに止血
  • 器具の滅菌や術前の体調確認など感染対策を徹底
  • 処置後はすぐに帰宅可能な低侵襲治療
  • 切除した組織は病理検査で確認し、悪性の可能性を確実にチェック

子宮頸管ポリープはほとんどが良性ですが、確実な診断と安全な切除のため、医療機関での処置が推奨されます。

子宮ポリープ切除術の流れ

子宮ポリープ切除術の流れ

STEP01

初診・診察

問診のあと、腟鏡診でポリープの有無・大きさ・付着部位を確認します。
必要に応じて経腟超音波検査や頸部細胞診などを行い、他の疾患との鑑別も含めて評価します。
現在の症状や出血の状況、妊娠希望の有無なども丁寧に伺います。

STEP02

治療方針の説明

ポリープの特徴(形状・大きさ・炎症の有無)をもとに、「経過観察でよいか」「切除が必要か」を医師が判断します。
切除を行う場合は、方法、痛みへの配慮、合併症の可能性、費用、術後の過ごし方などをわかりやすく説明し、不安や疑問を解消します。

STEP03

外来でのポリープ切除(数分程度)

腟鏡で頸部を確認し、鉗子を用いてポリープを根元から切除します。必要に応じて局所麻酔を行い、切除後は軽い焼灼や圧迫で止血します。
処置は短時間で終わり、その日のうちにお帰りいただけます。

STEP04

術後の確認・注意事項の説明

処置後、出血や痛みの程度を確認し、

・当日の過ごし方
・入浴・運動・性交渉の再開時期
・出血が続く場合の対応

など、術後の注意事項を詳しくご説明します。

STEP05

組織検査の結果説明・フォローアップ

切除したポリープは病理検査に提出し、悪性所見がないかを最終確認します。
後日、再診時に結果をお伝えし、症状の改善状況や再発リスクについて説明します。

当院での子宮ポリープ切除術

当院五十嵐レディースクリニックでは不安なく相談できる環境を整え、以下の3つを大切にしています。

  • 女性ヘルスケア専門医が対応
  • 個室での診察によるプライバシーへの配慮
  • 日帰り手術に対応

「手術について知りたい」「検査だけ受けたい」といった段階でも受診いただけます。

気になる症状がありましたら、どうぞお気軽にご相談ください。

費用

費用
子宮頸管ポリープの切除は、保険適用で受けられる治療です。 費用は、診察内容や追加検査の有無によって変わりますが、3割負担の場合のおおよその目安は以下のとおりです。
診察・検査 数千円〜1万円台
子宮頸管ポリープ切除(外来処置) 約1,000〜5,000円前後(処置の内容や止血法により増減)
※あくまで目安であり、個々の症状や検査内容に応じて費用は変わります。診察時に、患者様ごとに必要な検査・処置の内容を丁寧にご説明したうえで、具体的な費用をご案内いたします。

よくあるご質問

A 多くの方は当日〜翌日から通常の生活が可能です。出血予防のため、激しい運動や湯船での入浴は数日間控えていただきます。
A 軽い出血や茶色いおりものが数日〜1週間程度続くことがあります。量が急に増えた場合は受診してください。
A 処置は短時間で、軽い生理痛程度の痛みであることが多いです。必要に応じて鎮痛剤を使用できます。
A 視野が悪くなるため生理中の手術は基本的に避けます。診察は可能ですのでご相談ください。
A 切除した部分が再発することは少ないですが、新しいポリープができることはあります。出血が続く場合は再受診をおすすめします。
A 妊娠中は刺激による出血リスクがあるため原則として切除は行いません。ただし出血が多い場合などは医師が慎重に判断します。
A 子宮頸管ポリープはほとんどが良性ですが、念のため切除後に病理検査を行い、悪性の有無をしっかり確認します。
A 不正出血が続いたり、炎症の原因になることがあります。悪性が完全に否定できない場合は切除が安心です。
A 実際の切除は数分程度で終了します。診察・説明を含めても短時間で終わる外来処置です。
A 湯船での入浴、性交渉、激しい運動は数日〜1週間ほど控えることをおすすめします。出血量により個別にご案内します。

川崎市で子宮ポリープ治療をご検討の方へ

五十嵐レディースクリニック

子宮ポリープは良性であることがほとんどですが、不正出血や接触出血が続く場合には、一度婦人科を受診することをおすすめします。

当院では、女性ヘルスケア専門医による丁寧な診察、個室での診察によるプライバシーへの配慮、負担の少ない日帰り手術といった体制で、患者様に安心してご受診いただける環境を整えています。

些細な症状でもお気軽にご相談ください。ご予約・お問い合わせはWebまたはお電話から承っております。

お問い合わせはこちらから

CONTACT

五十嵐レディースクリニックでは、
川崎市で避妊や生理痛、更年期症状など女性特有のお悩みを丁寧にサポートしています。どんな小さなことでも構いませんので、どうぞお気軽にご相談・ご予約ください。

お気軽にご相談ください

044-948-9100

空き状況を今すぐ確認

Webご予約はこちら
この記事の監修者
五十嵐レディースクリニック院長 五十嵐豪
五十嵐レディースクリニック
院長 五十嵐 豪

日本産科婦人科学会専門医・女性ヘルスケア専門医として産婦人科医療に長年携わり、聖マリアンナ医科大学産婦人科学の臨床教授も務めています。現在は医療法人寬繋会 五十嵐レディースクリニック理事長として、地域の女性医療に力を注いでいます。

詳しく見る

よく一緒に見られている診療ページ