皆様こんにちは。
本日はビタミンCと皮膚の関係についてです。
私も、ビタミンCの様々な効果を実感していて、2週間に1回ほど、自院にある高濃度ビタミンC点滴をしています。
皮膚におけるビタミンCの働き
- 犬、猫、鳥はグルコースから自身でビタミンCを作ることができる。しかし、ヒト、サル、モルモット、魚は作ることができない。
- 口から摂取したビタミンCの濃度のピークは、血液、尿、肝臓腎臓で3時間後。皮膚、肺、すい臓で6時間後。大脳小脳で12時間後。心臓が24時間後である。
- ビタミンCの働きの一番の働きは活性酸素を除去することである。スーパーオキサイドやヒドロキシラジカルを消去する。
- コラーゲンの重合にはビタミンCが必要である。また、鉄と一緒に働くので鉄分も重要である。
- 実験用の皮膚を用いた研究では、ビタミンCは皮膚の表皮から取り込まれる。また、濃度が高いほどより多く取り込まれ、血管の中にも入る。
- 夏のつくば市における午前10時から午後2時までの時間帯で、20分間で浴びるUVBの量は120mJ/㎠である。実験用の皮膚を用いた研究では、この量を浴びると、30%の細胞死が認められた。アポトーシスおよびDNA損傷が確認されている。
- ビタミンCを配合した製品を顔に塗るのは、紫外線を浴びる前がよいのか浴びた後が良いのかを検証する実験をおこなった。もともとビタミンCにはUVBによるDNA損傷を抑制、活性酸素の産生を抑制する作用がある。結果は、ビタミンCをUVB照射前に実験用の皮膚に添加したほうが細胞死を抑制した。UVBによる炎症を抑制する可能性が示唆された。この実験の結論として、UVBにより細胞障害が生じてからビタミンCを添加するよりも予め添加したほうが防御効果は高い。朝出かける前にビタミンCを塗布するのが効果的である。
- ビタミンCが良いからと言って本物のフルーツなどでパックを行うと、光毒性のあるソラレンの作用によりシミは増えるので注意が必要である。
- ビタミンCは異常なDNAメチル化を抑制し、正常な表皮角化と正常な表皮の厚さを維持する。
- ビタミンCの濃度は副腎で他の臓器より10倍高い濃度を認めている。これは、ビタミンCがアドレナリンを作るのに必要であり、非常時に対応するために必要ともいえる。ビタミンCが少ない人とうつ傾向が関連しているといわれている。
- ビタミンCは1日1000㎎以上の摂取が望ましい。数回に分けて摂取する。塗って使用する場合は外出の前、そして夜に使用する。
肌にもいいんですね。これは点滴継続ですね。
では皆様、お元気でお過ごしください。