皆様こんにちは。
抗加齢学会で有害金属の講演がありましたのでまとめました。

有害金属と抗加齢医療

  • 有害金属として有名なのはヒ素、鉛、水銀、カドミウムがある。
  • 有害金属中毒の診断は、急性期では血漿で行い、慢性期では毛髪や分光高度計、オリゴスキャンを用いる。最も信頼のおける検査方法は尿中誘発試験である。
  • 講演者のクリニックでは、鉛が基準値の2倍の女性や水銀が基準値の6倍の患者、ヒ素が基準値の8.6倍の男性、カドミウムが基準値の5倍の男女などの患者がこれまでにいた。
  • 米にはカドミウムが含まれている。
  • 現代人はネイティブインディアンと比較して約1000倍、鉛の体内蓄積が多い。ほとんど消化管から吸収される。女性は男性の1.7倍多く、女性は年齢が上がるにつれて鉛の濃度は下がる傾向にある。これは化粧品に含まれている鉛を見ているものと推測される。年齢上がるにつれて化粧品の量が減るからとのこと。
  • 鉛中毒の治療は、EDTA、ビタミンC、αリポ酸、グルタチオンなどがある。
  • 日本人の毛髪中の水銀濃度は、アメリカ出身の日本人と比較して男性では6倍、女性では4倍高い。またこの濃度は年齢が高くなるほど高くなっている。
  • 水銀の濃度と、EPA(エイコサペンタエン酸・・ω-3脂肪酸)の濃度には正の相関がある。大型の魚を摂取することでEPAと一緒に水銀も摂ってしまっている。
  • 水銀は大型の魚、アマルガム(昔の歯の詰め物)、殺虫剤、防カビ剤、チメロサール(防腐剤)などに含まれ、蓄積すると疲労感やうつ、情動障害、神経障害、自閉症、心血管疾患発症増加、IMT肥厚(動脈硬化)速度が速くなるなどの疾患が増える。
  • 水銀はアルミニウムと同様に脳に蓄積する。
  • 水銀の除去はキレーション、チオラ、チオブロニン、αリポ酸など

    有害金属は気が付かないうちに貯まっていきます。私はαリポ酸のサプリメントを摂って少しずつですが除去しています。半年でも結構効果がありました。
    では皆様、お元気でお過ごしください。