川崎市医師会では、定期的に災害医療の会議を行なっています。メンバーは、私たち川崎市医師会理事と各区から選出された開業の先生方と聖マリアンナ医科大学です。
東日本大震災や能登半島沖地震から、実際に我々が被災した場合、どの様な行動をとったらよいのか? クリニックの被災状況を確認の上、可能な限り早く営業を開始することがかかりつけの患者さんや地域に役立つ。という意見がある一方で、クリニックが開いているという情報が発信できない環境だと、誰も開いていると知らないので誰も来ないから医療人材が無駄になる。避難所や大きな病院での手伝いが優先である、という意見もでており、医師会でのこうせよ!という決まりは今のところなさそうです。
多分、診療科によって求められる対応は異なる気がします。私は産婦人科医、分娩が唯一扱える医師の一人です。分娩施設にお手伝いに行ってしばらくは過ごすことが一番役に立つのではと思いました。 東日本大震災に被災した先輩の話では、出産の近い妊婦さんが限られた分娩できる施設に搬送されたため、三日三晩帝王切開し続けた、と聞きました。 万が一、その様な震災があった場合、私はマリアンナの本院または多摩病院で分娩のお手伝いをしていると思います。では皆様、お元気でお過ごしください。