皆様こんにちは。2月25日から28日まで、神奈川県JMAT(日本医師会災害医療チーム)として石川県志賀町で活動をしてまいりました。
25日、朝7時過ぎに東京から新幹線かがやきに乗って金沢へ。レンタカーを借りてまずは拠点となる金沢ルートインで荷物を預けます。活動の指示は調整支部から出るので能登中部調整支部に2時間かけて到着。志賀町と富来地区の避難所の巡回が任務となりました。
4日間で4か所の避難所をのべ6回伺い、避難所にいらっしゃる方の体調について伺って回りました。病院に受診した方が良いのか、市販薬で経過見ていいのかの判断、あるいはコロナ感染されている方の状態の確認が主な仕事となりました。
宿泊拠点の金沢から志賀町まで毎日往復車で4時間かかったこと、避難所から避難所までの距離があったことが想定外でした。さらに、土砂崩れにより1車線通行できない箇所や完全に道が寸断された箇所、道路が歪んで普通に走行しても車が斜めになってしまう箇所、地割れなどがありました。私は2日間運転手をしていたのですが、いつもの運転の仕方とは違う注意しないと危険な道路でした。さらに、運転中に目に入ってくるのは、瓦が落ちた家屋、崩れたままの塀、ブルーシートに覆われた家屋の数々・・・。どういったらよいのでしょう、ただただ悲しい気持ちになる、自分に気が付きました。でもそれに気が付いて良かった。避難されている方々は、ずっとこの景色を見ていらしたし、同様の気持ちではないか。私達ができることは医療だけではないはず。前を向ける気持ちを、エネルギーをもっていかないと!
最初の避難所からチームのみんなで明るく笑顔でこんにちは!!チームの皆さんにそのように行こうとは言っていませんでしたが、チームみんなが笑顔で避難所に入って行ってくれました。調子はどうですか?お元気そうですね、って、お困りのことはないですか?コロナに感染されて隔離されている方の部屋に入る際にはなおさら元気に、を心掛けました。みかん食べてね。お茶だけでなく水も摂ってね、と。元気で笑って面談することで避難されている方の笑顔も拝見できました。
医師、看護師、薬剤師、医師会事務2人の5人、急造チームでしたが皆の向いている方向、気持ちが一緒で活動しやすい頼りになるメンバーでした。私はこのチームのリーダーに任命されていました。被災地といういつもと違う環境の中で、いかにメンバーがいつもと同じくらいのパフォーマンスを発揮できるか?を考えて行動したつもりですが、うまくいったかはよくわかりません。ただ、素晴らしいメンバーに恵まれたのは確かです。皆様、ありがとうございました。
28日に無事帰宅し、クリニックも再開致しました。石川県へのさらなる支援と未来を信じながらです。では皆様、お元気でお過ごしください。